ネクストマルニプロジェクト委員会+デザイントープ
1928年からもう76年にわたって木製家具を製造販売してきたマルニはこれまでの事業の考え方を一新した新しい家具事業を始めることになりました。その商品として、「小椅子のデザイン」を募集します。
http://www.nextmaruni.com/


 
 


 
マルニとは

歴史

創業 〜 創業の精神: 「奉仕」、「協調」、「革新」 〜

創業者である山中武夫は、宮島(広島県)で少年時代を過ごす。伝統工芸(木製加工品)が身近にある環境が影響したこともあり、「○○にも△にも」、「直線でも曲線でも」、「薄くも厚くも」、まるで手品のように形を変えていく「木の不思議さ」に取りつかれていく。
中学校卒業後、機械科へ進学。自分がこれから学ぼうとする機械の理論を、少年時代にその不思議な魅力に取りつかれた「木」という素材に生かしてみたいという強い情熱のもと、独学でドイツ語を習得し、西欧の技術書を読み漁り、卒業後はすぐに5人の職人とともに「山中研究所」を設立。「技術のマルニ」はここを原点にスタートした。

創成期 〜 家具工業の近代化に向けて 〜

1928年、マルニの前身である「昭和曲木工場」を設立。当時としては技術難度の高い「木材の曲げ技術」を確立し、それまで手工業の域を出なかった日本の家具工業に対して、「工芸の工業化」をモットーに「職人の手によらない分業による家具の工業生産」を目指す。ちょうどその頃、フォードが自動車の量産を始めたという時代背景を考えると、いかに先鋭的な思想であったかがうかがえる。
f 1929年には国内市場だけではなく、中国や朝鮮半島市場の開拓にも着手し、近代的量産家具メーカーとしての地位を築き上げようとしていた。
第二次世界大戦中には、木工技術を生かし、軍需工場として木製補助燃料タンク、飛行機の木製尾翼などの生産に専念。このことが結果的に木工技術革新の原動力となる。

成長期 〜 生産方式の革新、大量生産へ 〜

第二次世界大戦後、マルニはいち早く生産方式の革新に取り組み、量産体制の確立と生産の合理化を推進。木材人工乾燥の研究開発などをはじめとした新技術を導入、ヨーロッパの合理的な生産方法を学び、工場レイアウトの再構築、作業系列見直しなど、材料から完成まであらゆる工程での改革と開発を行う。
1953年にはデッキチェア、1962年には二段ベッドの販売を開始。並行して、1953年にはコスト競争力を武器にアメリカ輸出を開始し、品質管理、納期管理の技術を学ぶ。
その頃、枯渇しつつあった国内材に代わり、安定供給できる木材を探すため世界中を駆け回り、1959年にはパプアニューギニアに分布するソロマホガニーの取扱を開拓。「ハガネの木」と呼ばれるほど硬すぎて引き取り手がなかった木材を、安定供給可能な家具用材として利用するため木材乾燥の研究や切削刃物の改良を重ね、技術革新の牽引役となる。

確立期 〜 技術のマルニ、独自性の確立 〜

1960年代には、より高度な木工加工表現のために。様々な最新鋭マシンを開発し、それまで一品生産の高級品であった彫刻入りの家具の工業化に成功。1968年に開発した「ベルサイユ」は「わが国洋家具史上最大のヒット」として自他ともに認められ、当時としては日本最高生産台数を誇る月産2,500脚にも及んだ。その効果もあり、当時の国内家具メーカーとしては売上ナンバーワンの規模にまで成長した。なお、「ベルサイユ」は今もなおロングセラーを継続している。

提案期 〜 家具デザインから生活デザインへ 〜

1980年代に入り、これまでの脚物(イス、テーブル類)中心の商品構成から、「インテリアの総合サプライヤー」として、他社に先駆けて「トータルコーディネート提案」を発信。従来の単品・セット志向から、ヨーロッパの格調高いクラッシック様式を当時の感覚でアレンジし、インテリア全体の統一感のある美しさや機能を追求。これまでの脚物だけではなく、ボード類の生産にも着手し、1992年にはグループ全体で300億円程度の売上を計上した。
また、1989年には安定供給できる木材の確保、コスト競争力アップのため、タイの現地資本と合弁で会社を設立。海外での生産強化を図った。

再生期 〜 原点回帰、新しいマルニの創造 〜

1990年代後半から、日本経済の低迷、中国や東南アジアからの怒涛の廉価品流入、お客様の嗜好の変化といった時代の流れについていけず、業績も大幅に悪化した。 1995年には安定供給できる木材の確保、コスト競争力アップのため、中国大連に工場新設。1999年には「人に優しい家具作り」を目指し、ホルムアルデヒドの発生を抑える家具作りに成功。2000年には「地球にやさしい家具作り」を目指し、基幹工場についてISO14001の認証を取得するなど様々な企業努力を進めてきたが、業績の回復にまでは至らず、今、まさに再生途上にある。
マルニは木製洋家具作り一筋に進んできたメーカーであり、それだけに「木」を知り尽くした企業である。もう一度、原点である創業者の想い、その情熱を取り戻し、常に世の中に驚き、感動を提供できる(新しい価値観を創造できる)メーカーとして、新たな技術革新、最高の品質にチャレンジし続け、企業イメージの刷新、新しいマルニを創っていきたいと考えている。

企業概要

本部所在地
広島県廿日市市新宮1‐9‐34

工場所在地
国内工場: 広島県廿日市市、広島県佐伯郡湯来町、山口県玖珂郡美和町
中国工場: 大連市甘井子区

営業拠点
札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、金沢、大阪、広島、福岡

資本金
4.5億円

年商
70億円(グループ全体85億円)

従業員数
330人